サステナビリティ
SUSTAINABILITY
SUSTAINABILITY
当社グループはサステナビリティ(持続可能性)のある社会形成に貢献すべく、サステナビリティ委員会を設置し、共生創造企業を目指す当社グループとしての事業特性を加味した総合的且つサステナブルなESG(※)の取り組みを推進しております。
※E:環境(Environment)、S:社会(Social)、G:ガバナンス(Governance)
当社グループは事業の強みを生かしながら社会に貢献しうる課題を絞り込むべく議論し、15項目のマテリアリティ・重要課題を設定いたしました。
特性の異なる各項目に取り組むことにより、事業と社会貢献を両立しながら価値創造実現を目指します。
今後、各項目に対する指標・目標を設定し、目標達成のための活動内容策定と実践を進めてまいります。
主要な活動状況については、随時ホームページ等にて開示してまいります。
当社グループはサステナビリティ(持続可能性)のある社会形成に貢献すべく、サステナビリティ委員会を設置し、事業特性を加味した総合的な取組みを推進しております。
サステナビリティ委員会は委員長を代表取締役社長より指名された取締役が務め、定められた常任メンバー、特別招集メンバー、常勤監査役で構成されます。委員長は委員会で審議・承認された事項を定期的に取締役会へ上程又は報告を行います。取締役会はその上程又は報告を通じてサステナビリティに関する各種施策の状況把握やリスク事案の監督を行います。
サステナビリティ委員会事務局が中心となって各事業の気候変動リスク、人的資本リスク及びその対応状況を把握し、サステナビリティ委員会に報告する体制としています。
また、これらと並行して当社グループを取り巻く様々なリスクを管理する内部監査室と連携し、リスクの適切な管理・運営を行うために策定された「リスクマネジメント規程」に基づき、リスク管理を行っております。
気候変動による事業環境の変化に伴うリスクや自然災害に伴うリスク、人的資本における労働環境の変化に伴うリスクや健康・安全に係わるリスクについても管理を進め、「リスクマネジメント規定」に基づき審議・対応策の協議を行い、その内容については、取締役会へ報告することとなっています。
上記ガバナンス及びリスク管理を通じて識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目は以下のとおりであります。
・気候変動
・人的資本
それぞれの項目に係わる当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
地球温暖化による気候変動に対して、企業には社会の公器としての責任を果たすことが求められてきている中、当社グループはTCFD(※)の提言に沿う形で積極的な活動及び情報開示を行ってまいります。
併せて社会環境・地球環境の保全に対しても様々な活動を通じて貢献しながら、事業を通した社会課題解決につながるソリューション開発に努め、高い付加価値の創造及び提供、ステークホルダーの満足度向上を実現させることで、高潔性の高い気候変動対応を確立してまいります。
※TCFD:気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)
*当シナリオの想定期間:2030年迄(長期ビジョン Grow Together 2030)
当社グループにおいては気候変動のリスクと機会について以下のシナリオを前提として特定しました。
今後、踏み込んだ考察を経て定量的影響の算出、必要な策の立案・実践に繋げてまいります。
持続可能な発展の下で、気温上昇を2℃未満に抑えるシナリオ
地域対立的な発展の下で、気候政策を導入しないシナリオ
大分類 | 中分類 | 小分類(リスク・機会の項目) | リスク・機会の要因 | 2℃ シナリオ |
4℃ シナリオ |
---|---|---|---|---|---|
移行リスク | 政策と法 | ①炭素税徴収、関連運用コスト増加 | 新規物件開発・既存物件維持 | ○ | |
技術・評判 | ②ビジネスの停滞・退化 | ZEH・ZEB等の低排出物件の不採用 | ○ | ||
物理リスク | 急性 | ③物件被害 | 自然災害の激甚化や増加 | ○ | |
慢性 | ④通学出来ないことによる下宿生減少 | 疫病発生 | ○ | ||
⑤管理運営体制の機能不全 | 疫病発生 | ○ | |||
⑥外勤業務の生産性低下 | 気温上昇 | ○ | |||
⑦物件の安全性や評価の低下 | 自然災害可能性の高い地域に所在 | ○ | |||
⑧食材コストの高騰 | 収穫量の減少 | ○ | |||
機会 | 製品/サービスレジリエンス | ⑨自社管理物件の安全性訴求 | 災害対応能力向上 | ○ | |
⑩BCPを梃にした競争優位性確立 | 顧客志向 | ○ | |||
エネルギー源製品/サービス | ⑪物件の付加価値向上 | ZEH・ZEB等の低排出物件採用 | ○ | ||
⑫省エネ・高効率化の推進 | 積極的な既存設備更新 | ○ | |||
⑬新規ビジネスの検討 | 脱炭素の反映 | ○ |
当社グループでは、気候変動のリスクと機会について、サステナビリティ委員会にて事業活動への影響を検討し、下記のリスクと機会を設定しています。
今後更なる分析・検討を進め、財務的インパクトやそれに応じた対応策を組み込んだ戦略を構築してまいります。
分類 | リスク・機会の 項目(番号) |
事業への影響 |
---|---|---|
移行リスク | ① | 炭素税負担による自社負担のエネルギーコスト増加 炭素税負担による資材調達コスト増加 |
② | 顧客・社会のニーズの変化に対応できない物件の入居率や家賃低下に伴う売上高の減少、物件評価額の低下による減損 | |
物理リスク | ③ |
|
④ | 感染リスクの高まりによる下宿生数減少に伴う売上高減少 | |
⑤ | 社会活動停止による管理運営機能低下に伴う売上高減少 | |
⑥ | 過酷状況下での労働時間増加による売上原価増加 | |
⑦ |
|
|
⑧ | 食材コスト増加による売上原価増加、入居者食費値上げによる喫食収益減少 | |
機会 | ⑨ | 安心安全な日常生活を確保できる住環境の整備による入居率や家賃上昇に伴う売上高の増加 |
⑩ | ||
⑪ |
|
|
⑫ | ||
⑬ | 新規ビジネスの展開による売上高の増加 |
コンセプト:「従業員は資産である ~社員が笑顔でチャレンジの舞台に立てる企業に~」
当社グループでは組織を構成するのは「人」であり、企業価値創造の源泉も「人」であると考えております。
人材を「資本」として捉え、個々の価値を最大限に引き出し、「資産」すなわち、「人財」として活躍するための人的資本投資を進めてまいります。
そして多様な人財価値のシナジーによって組織力を最大化させ、中長期的且つ持続的な企業価値向上につなげる経営を追求してまいります。
中長期的且つ持続的な企業価値向上を実現するためには、社員個々が公平な機会提供と公正な評価を受けながら、エクスペリエンス(経験)と共に成長して当社グループに愛着を持ち、社員同志が一体となってお互いに更なる成長をしながら絆を深め、企業も成長することで、当社グループで働きたい・働き続けたいと思うような「選ばれる会社」である必要があると考えております。
当社グループ人材の多様性確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、上記コンセプト及び人的資本に対する考えのもと、以下の「人的資本に関わる重要課題」を認識したうえで、社員の知見や経験の活用最大化、高い社員満足度の実現に向けて、多様な社員の確保、育成及び活躍推進に向けた環境整備が必要であると考えております。それら課題を克服するための「戦略」及び戦略に基づいた「具体的施策」(戦術)を設定しました。
これらを通じてダイバーシティ(多様性)を受入れ且つインクルーシブに(包括的に)分け隔てなく社員の個々が活躍できるようになるための制度と環境を実現してまいります。
「人的資本における重要課題」
人的資本における「戦略」(関連重要課題、具体的施策)
重要課題 | 戦略 | 具体的施策(戦術) |
---|---|---|
挑戦を推奨する組織風土の醸成 | 企業風土向上 | 評価基準・評価方法の明確化 |
挑戦を推奨する組織風土の醸成 | ||
多様な人財の能力発揮(最大化) | ダイバーシティ・インクルージョンの推進 | ジェンダーにとらわれない個々のスキルに基づく人材登用 |
様々な価値観・経験を持つ多様な人財の受け入れ促進 | ||
人の活用を最大とするための教育制度の充実 | 教育研修・キャリア形成・リスキリング活性化 | ビジネスリーダーの計画的な育成 |
自律的な学びの仕組化・促進 | ||
効率的で柔軟な働き方の実現 | 職場環境向上 | ファミリーフレンドリーな働き方 |
フレキシブルワーク | ||
従業員のエンゲージメント等のスコア化とその向上 | 従業員満足度向上 | エンゲージメントサーベイの継続によりスコア向上に向けた施策を実施 |
従業員満足度調査を元に具体的施策の振り返り、改善を実施 |
上記「戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について次の指標を用いております。当該指標における目標及び実績は次のとおりであります。
指標 | 2026年10月期目標 | 2023年10月期実績 |
---|---|---|
管理職に占める女性労働者の割合(ジェイ・エス・ビーグループ) | 15.0% | 9.2% |
男性労働者の育児休業取得率(ジェイ・エス・ビーグループ) | 50.0% | 25.0% |
重要課題 | 戦略 | 指標及び目標(目標値は今後の検討課題) |
---|---|---|
挑戦を推奨する組織風土の醸成 | 企業風土向上 | エンゲージメントスコア |
ビジネスコンテスト、アイデアソンなど挑戦機会の実績 | ||
多様な人財の能力発揮(最大化) | ダイバーシティ・インクルージョンの推進 | 女性管理職比率 |
キャリア採用率・アルムナイ採用率 | ||
人の活用を最大とするための教育制度の充実 | 教育研修・キャリア形成・リスキリング活性化 | 個々のスキル見える化・リーダー養成研修の実績 |
研修受講者数・資格取得者数 | ||
効率的で柔軟な働き方の実現 | 職場環境向上 | 男性育休取得率・育休後復職率 |
テレワーク・フレックスワークなど新たな制度の整備状況 | ||
従業員のエンゲージメント等のスコア化とその向上 | 従業員満足度向上 | エンゲージメントスコア |
従業員満足度スコア |